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2013/05/25

光合成を見よう「Infragram」

copyright publiclab.org

Infragram: the Infrared Photography Project  -Kickstarter


これは普通のカメラではない。

植物が光合成中の部分とそうでない部分が異なる濃さで表現される。
言い換えれば、植物が元気なのか落ち込んでいるのかを判別できてしまう!
そんなカメラらしい。


Webカメラとデジカメの二種類が用意されていて、
値段はなんとそれぞれ$35と$95(+送料$15)。

数千円で身近な植物の健康診断ができちゃう凄まじいカメラ。


Infragramという名前からして赤外線(Infrared; IR)を使っているのはわかるけど、赤外線で光合成の有無がわかるんだろうか?

光合成の有無を見るには、実は可視光と赤外線の両方の写真が必要になる。

一般的な植物は、太陽の光のうちの可視光を吸収して光合成のエネルギー源にしている。
なので光合成が行われているところの可視光の明るさは少し弱くなる。

一方の赤外線は、光合成の有無にかかわらず植物は吸収しないので、赤外線の強さは変わらない。

なので、可視光と赤外線の強さを比べて、差が大きければ大きいほど、その部分で活発に光合成が行われている事がわかる。

左が普通の可視光写真。右がInfragramで撮影した写真。光合成の活発なところが明るく写っている。
copyright publiclab.org


彼らの努力したポイントは2つ。
.市販されている光合成測定の器具よりもはるかに安価であること。
.一般の人が楽しめるように(?)、植物以外の部分を普通の色合いに近づけたところ。

2つ目のポイントを達成するために、彼らは独自にスーパーブルーなるフィルムを合成して、カメラに入ってくる赤色と緑色の明るさを抑え、かつ、青色(光合成の過程で一番吸収されてしまう)を強調することで自然な色調に近づけている。


農家の方や家庭菜園を楽しんでいる方なら植物の生育状況を確認できるし、
先生が光合成の教育に使うもよし、
教授や学生が安上がりにフィールドワークを実施するもよし、
植物と会話する能力を持ったと勘違いするもよし、
使い方はたくさんありそう。